FP3級A. ライフプランニングと資金計画10
2/2

社会保険と公的年金の判定軸

加入者、給付原因、年齢のひっかけを整理する。

法令基準日2026年4月1日

社会保険は、誰が・何に備える制度かで分ける

100%
家族を中心に医療、労災、雇用、介護、年金の保障を配置した図ピンチ操作、マウスホイール、またはズームボタンで拡大縮小できます。ズーム後はドラッグで移動でき、指を離すと移動速度に応じて慣性で滑らかに移動します。

保険名だけでなく、対象者・給付原因・保険料負担をセットで覚える。

保険名だけでなく、対象者・給付原因・保険料負担をセットで覚える。

健康保険は主に会社員とその被扶養者、国民健康保険は主に自営業者などが対象です。労災保険は業務上・通勤途上の災害に備え、保険料は事業主が全額負担します。雇用保険は失業等、介護保険は要介護・要支援状態への給付を扱います。

学科では「被扶養者にも保険料がかかるか」「業務中か私傷病か」の入れ替えが頻出です。制度名を暗記するより、事故の原因と加入者の働き方から判定します。

給付を選ぶ順番

  1. 会社員か、自営業者・無職かを確認する。
  2. 業務・通勤が原因なら労災、私生活上の病気やけがなら健康保険を検討する。
  3. 医療費の給付か、休業中の所得補償かを分ける。
  4. 待期期間、給与支払いの有無、支給期間を確認する。

傷病手当金の日額 = 支給開始日前12か月の標準報酬月額平均 ÷ 30 × 2/3

例題

標準報酬月額の平均が30万円の会社員が、私傷病で連続10日休み、その間の給与を受けませんでした。待期完成後の支給対象日数と、概算の傷病手当金はいくらですか。

解答・考え方

業務外なので健康保険の傷病手当金です。連続する最初の3日は待期で、4日目から7日分が対象。日額は30万円÷30×2/3≒6,667円なので、概算46,669円です。

公的年金は、基礎年金の上に厚生年金を重ねる

100%
就労期の加入期間から老後の年金受給へ続く時間軸の図ピンチ操作、マウスホイール、またはズームボタンで拡大縮小できます。ズーム後はドラッグで移動でき、指を離すと移動速度に応じて慣性で滑らかに移動します。

加入記録、受給資格期間、受給開始年齢を別々に確認する。

加入記録、受給資格期間、受給開始年齢を別々に確認する。

国民年金は国内居住の20歳以上60歳未満を原則対象とする基礎部分です。厚生年金の被保険者は同時に国民年金の第2号被保険者となり、一定の被扶養配偶者は第3号被保険者になります。

老齢基礎年金は、受給資格期間が原則10年以上あれば65歳から受給します。繰上げは60歳から65歳になるまで、繰下げは66歳から75歳まで選べます。繰上げは減額、繰下げは増額され、その率は生涯続く点まで押さえます。

年金問題は「階」と「被保険者区分」を分ける

  • 第1号:自営業者・学生など。国民年金保険料を自分で納付する。
  • 第2号:厚生年金の被保険者。基礎年金と厚生年金の2階建てになる。
  • 第3号:第2号被保険者に扶養される20歳以上60歳未満の配偶者。個別の保険料負担はない。
例題

会社員A、その被扶養配偶者B、自営業者Cの国民年金上の区分を答えてください。また、受給資格期間が9年だけの人は原則として65歳から老齢基礎年金を受け取れますか。

解答・考え方

Aは第2号、要件を満たすBは第3号、Cは第1号です。受給資格期間9年では10年に届かないため、原則として受給できません。年金額の満額要件と受給資格10年は別に判定します。