1/2
キャッシュフロー表と6つの係数
資金計画の計算問題を、式の選び方から整理する。
法令基準日:2026年4月1日キャッシュフロー表は、年末残高を順に送る
問題では、前年末の金融資産残高を翌年のスタートに置き、年間収支を加えて次の年へ送ります。収入と支出の増減率が指定されたら、基準年の金額をそのまま横に写さないことが重要です。
年間収支 = 年間収入 − 年間支出
年末残高 = 前年末残高 ×(1+運用率)+ 年間収支
将来額は「現在額 ×(1+変動率)経過年数」。万円未満四捨五入などの端数処理は、必ず設問の指示どおり最後に行います。
計算は4段階に分ける
- 基準年から何年後かを数える。基準年そのものを1年目にしない。
- 変動率のある収入・支出だけを将来価値へ直す。
- その年の収入から支出を引き、年間収支を求める。
- 前年末残高を運用してから年間収支を加え、設問指定の単位で丸める。
例題
現在300万円の生活費が毎年1%上昇します。2年後の生活費はいくらですか。前年末の金融資産が500万円、2年後の収入が600万円、運用率が1%なら、2年後末の残高はいくらですか。万円未満四捨五入とします。
解答・考え方
生活費は300万円×1.012=306.03万円なので306万円。年間収支は600万円−306万円=294万円です。年末残高は500万円×1.01+294万円=799万円となります。
6つの係数は、元手・目標・毎年の金額で選ぶ
一括資金の現在と将来を変換するのが終価係数・現価係数。毎年の積立額と将来の目標額を変換するのが年金終価係数・減債基金係数。元金と毎年の受取額を変換するのが資本回収係数・年金現価係数です。
- 現在の元手から将来額 → 終価係数
- 将来の目標額から現在必要額 → 現価係数
- 毎年積み立てた場合の将来額 → 年金終価係数
- 将来の目標額に必要な毎年積立額 → 減債基金係数
- 現在の元金から毎年受取額 → 資本回収係数
- 毎年の受取額から現在必要な元金 → 年金現価係数
問題文の主語とゴールを線で結ぶ
「手元の一括資金」「将来必要な一括資金」「毎年の積立」「毎年の受取」のどれが与えられ、どれを求めるかをメモします。逆向きの係数は、終価と現価、年金終価と減債基金、資本回収と年金現価の3組です。
例題
5年後に500万円を一括で用意したいとします。利率1%・5年の現価係数が0.9515のとき、現在いくら準備すればよいですか。万円未満四捨五入とします。
解答・考え方
将来の目標額から現在必要な一括資金を求めるので、使うのは現価係数です。500万円×0.9515=475.75万円、四捨五入して476万円です。