FP3級C. 金融資産運用10
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債券価格と利回り計算

金利との関係と、利回り式の分母を固める。

法令基準日2026年4月1日

市場金利が上がると、既発債の価格は下がる

100%
債券価格と市場金利が反対方向に動く天秤の図ピンチ操作、マウスホイール、またはズームボタンで拡大縮小できます。ズーム後はドラッグで移動でき、指を離すと移動速度に応じて慣性で滑らかに移動します。

債券価格と市場金利は逆方向に動く。

債券価格と市場金利は逆方向に動く。

既発債の表面利率は発行時に決まっています。市場金利が上がると、利率の低い既発債は魅力が下がるため価格が下落し、市場金利が下がると価格は上昇します。この逆相関は正誤問題の基本です。

金利変動リスクに加え、発行体が元利金を支払えない信用リスクもあります。一般に信用格付けが低いほど債券価格は低く、利回りは高くなる方向です。途中売却なら価格変動、満期保有でも信用リスクは残ります。

価格の向きは、新旧の利子を比較する

  1. 既発債の表面利率を固定したまま考える。
  2. 新しく発行される債券の市場金利と比べる。
  3. 既発債の利子が見劣りするなら、価格が下がって利回りを調整すると判断する。
例題

表面利率1%の既発債を保有中に、市場金利が2%へ上昇しました。既発債の市場価格と利回りは、一般にどちらへ動きますか。

解答・考え方

利子1%の既発債は新発債より不利になるため、市場価格は下落します。安い購入価格で同じ利子を受け取れるようになるので、既発債の利回りは上昇します。

利回りは、1年分の収益を購入価格で割る

100%
購入代金、利子、売却または償還代金を計算機につなげた図ピンチ操作、マウスホイール、またはズームボタンで拡大縮小できます。ズーム後はドラッグで移動でき、指を離すと移動速度に応じて慣性で滑らかに移動します。

利子だけでなく、売買差損益を1年分に直して含める。

利子だけでなく、売買差損益を1年分に直して含める。

表面利率は額面に対する年利子の割合です。一方、利回りは購入価格を基準に、利子と売買差損益を合わせた収益性を表します。分母を額面にしないことが最大の注意点です。

直接利回り(%)= 年間利子 ÷ 購入価格 × 100

最終利回り(%)={年間利子+(償還価格−購入価格)÷ 残存年数}÷ 購入価格 × 100

額面100円あたりの価格で出題されたら、年間利子も額面100円あたりにそろえます。答えの小数点以下の処理は途中で行わず、最後に設問指定へ合わせます。

売買差額を残存年数で年換算する

応募者利回りは発行価格から償還まで、最終利回りは途中で買った価格から償還まで、所有期間利回りは購入から途中売却までを計算します。式の骨格は同じで、出口が償還価格か売却価格かだけが変わります。

例題

額面100円、表面利率2%の債券を98円で購入し、4年後に100円で償還されるまで保有します。単利による最終利回りを求めてください。

解答・考え方

年間利子は2円、1年当たりの償還差益は(100円−98円)÷4年=0.5円。年間収益2.5円を購入価格98円で割り、2.5÷98×100≒2.551%です。